みなさんどうも、はてな夫です。
早速ですが、先日パナソニックホームズが発表した「地震あんしん保証」をご存知ですか？
個人的には衝撃的なニュースでした！
「地震あんしん保証」とは、地震発生により全壊または半壊の場合、建物の建て替えや補修費用を全額パナソニックホームズが負担するというものです。
これまで地震発生による建物への保証は地震保険しかありませんでした。
さらに地震保険は基本的に全壊しても最大建物の半分の額しか保証されません。
半分だともう一度建て替えるということは困難ですし、地震によってダメージを受けた生活への当面のつなぎという側面が大きかったと思います。
その程度の保証が常識だった建築業界の中で、パナソニックホームズの保証は革命的とも言えるかもしれません。
☑️計測震度6.8以下の地震なら適応可
まず保証の範囲について見ていきます。
とにかくどんな規模の地震にも保証が付くかというとそうではなく、震度の上限が設けられています。
計測震度6.8以下なら適応が可能ということです。
計測震度は一般的な震度とは異なっており、計測震度6.5以上は全て震度7ということになるようです。
この数値は阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の値はカバーしているということになり、「想定外」の地震でなければ保証内だということです。
ちなみに被害の判定方法は市町村が判定して発行する「罹災証明書」および「住家被害認定調査票」によるとしています。
また保証の限度額は建物価格、または5000万円のいずれか低い金額となるようです。
☑️地震保険との併用可
また、地震保険とも併用できるようで、例えば全壊になったとしてもパナソニックホームズが建て替えをしてくれて、さらに建物価格の半額を保険料として支払われるということです。
パナソニックホームズの保証では外構などの建物以外の部分は対象外ですので、地震保険と併用することで外構や家財などに充てることができますね。
☑️夢のような保証ですが落とし穴も…
こんなに素晴らしい保証をしてくれるパナソニックホームズですが、落とし穴もあるようで…
まず、保証の期間は引き渡しから10年間となっています。
11年目からは保証されませんので、以降に発生した地震による被害は一切保証がありません。
次に保証の金額は減額される可能性があります。
実はパナソニックホームズがこの保証のために用意している金額には上限があります。
【年度内に日本全国で発生した保証対象物件の損壊に対する保証額の総額】
2020年度：2億円、2021年度：4億円、2022年度：6億円、2023年度：8億円
2024年度以降：10億円
となっており、仮に全国のパナソニックホームズの家がたくさん倒壊するような地震が発生してしまうと、一軒あたりの補償額は上の金額を割ったものになってしまいます。
おそらく計測震度6.8位内ならそもそも全壊や半壊はしないということでしょう。
毎年2億の積み上げがありますので、かなりの自信が伺えます。
であればそもそも「地震あんしん保証」の意義は…
さらに、純粋な地震による被害が対象であり、地盤、津波、火災による被害などは対象外です。
>> https://homes.panasonic.com/common/jishin-hosho/
皆さんもご記憶に新しいかと思います東日本大震災は多くが津波による被害でした。
また地震は火災を引き起こし、家事による被害も多く発生します。
その辺りが対象にならないのが注意点になりますね。
まあそこまで保証はできないというのも理解は出来ますが、結局地震のみの被害なら大手ハウスメーカーであれば半壊以上にはなかなかならないというのが本音でしょう。
また地震による軽微な被害も保証対象外です。
個人的には軽微な被害こそ何とかしてほしいと思うのですが…
☑️地震による被害に対応する姿勢は評価
そもそもパナソニックホームズは過去の地震に対して以下のような数字を出しています。
つまり地震による倒壊はしない建物だということです。
逆に言えばパナソニックホームズの家であれば「地震あんしん保証」にかかってしまうようでは欠陥住宅だったと言えるかもしれません。
そう考えるとこの保証に実際どこまで有効性があるかは微妙なところですが、建築業界に一石を投じたという意味では評価できるところではないでしょうか？
おそらく他のメーカーも黙っていないでしょうし、何らかの対応を迫られると思います。
南海トラフ地震もいつ起こってもおかしくない状況で、少しでも安心して生活できるようにメーカーも凌ぎを削って欲しいですね！
本日は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました！
それではまた！
