家の劣化の最大要因である雨漏りを防ぐために【注意】

みなさんどうもハテナ夫です。

突然ですが皆様は屋根のメンテナンスについてどのようにお考えですか?ハウスメーカーの説明を鵜呑みにしていませんか?(それはわたしです)


(2019年現在、ダイワハウス保証内容)

(私が建てた時の保証内容)

↑あれ?構造部分と防水部分の初期保証がかなり伸びている?同じシグマなのに何か損した気分…15年目のメンテナンス費が怖い!



私も屋根についてはしっかりと選んだつもりでした。地震や災害を除いて、やはり家の経年劣化の最大要因は、屋根やバルコニー、壁や目地などからの水の浸入であり、水にさらされることにより木部や鉄骨が傷んでいくことにあります。それをしっかり防ぐためにも屋根は重要です。

ダイワハウスのいくつかある屋根材から、太陽光パネルを載せることや費用の問題により、スレート瓦を選択しました。ダイワハウスの説明によると、今のスレート瓦はかなり改良されており、30年ほどは再塗装なしでも持つとのこと。その後は屋根の再塗装をすることでその機能を維持できると。真偽は分かりませんが、当時はそれで納得していました。

しかし、実はこれ、大きな問題があるということを知りました。

屋根は屋根材とルーフィングによる2重防水構造である

屋根は屋根材だけで防水を担っているわけではありません。もちろん屋根材がまず雨を弾く役割をしているわけですが、屋根材は重ねて貼り付けているだけですので、どうしても雨水がうまく流れない場合があります。その場合に備えて、防水シート(ルーフィング)を屋根材の下に敷いているのです。

こちらをご覧ください。

このように、まず、屋根材が一次防水となり、それでも浸透してしまった雨水をルーフィングで二次防水するという構造になっています。こうすることで雨水がコンパネ以下に浸透する確率を減らしているのです。そう、実はこれでも100%雨水が入り込まないということはないようです。

ルーフィングにはつなぎ目もありますし、そもそも屋根材はビスを打ち込むことによって留めてあります。ビスはルーフィングも貫通していますので、強烈な雨風などにより、どうしても浸入することもあるようです。屋根というのはあくまで雨水を浸入する確率をかなり低くしているというものだということです。

屋根材が一生持ったとしてもルーフィングは持たない

屋根からの雨水を防ぐメカニズムがお分かりいただけたかと思います。さて、ここで話を戻します。

ダイワハウスから屋根材は再塗装によりほぼ一生持つという説明がありました。確かに屋根材はそうなのかもしれません。ただ、屋根材は防水機能の一部でしかないということをここで再度述べておきます。そうなんです。ルーフィングの耐久性が問題になってきますよね。

いくら屋根が一生持つほどの耐久性があったとしても、その下にあるルーフィングが同じ期間持たないと意味がないですよね。実はこのルーフィングの耐久性はそれほど高くないということなんです。

ルーフィングにはいくつか種類があるようで、その種類によって耐久性も変わってけるようですが、良いものでも大体20年ぐらいで寿命が来るようです。水の浸入による劣化、温度変化による劣化、ビスの部分の錆などによる劣化など、その環境によっても左右されるようですが、明らかに屋根材より耐用年数が短いですね。

つまり、屋根材よりルーフィングの方が寿命が短いということならば、いくら屋根を塗装してもその下のルーフィングから雨漏りが発生する可能性があるということです。

瓦屋根であれば、ルーフィングの寿命が来た時に一旦瓦を外し、ルーフィングの張替えやメンテナンスをすることができます。ただ、我が家のようにスレート屋根だとビス打ちしていますので、ルーフィングを張替えとなるともれなくスレート屋根も張替えということになります。

ルーフィングの寿命が来たから全て張替えということにならないかもしれませんが、使用環境によってはもちろんその可能性もあります。そんなことは誰も言ってくれませんでした。20年て結構短くないですか?死ぬまでにもう2回張り替えるんですか?その度に屋根材も張り替えるんでしょうか?その時太陽光パネルはどうするんでしょうか?

この辺りのことをしっかり考えた上で屋根を考えるべきだったんですね。まあ事前に知っていたとしても結局スレート屋根を選んでいたかもしれませんし、今となってはもう万が一の時のためのリフォーム費用を取っておくしかないですね。防水のメカニズムについてご説明した通り、屋根は雨水が浸入する確率を減らすためのものなのであれば、20年過ぎても浸入しないことを祈るというのも残された道かもしれませんね。

まとめ

結局、壁の性能がどうとか、屋根材がどうとか、目地がどうとか、色々とハウスメーカーは言っていますが、本当のところをしっかり見極めるのは施主ということになります。また、メンテナンスの計画も、その辺りのことを考えた上で組んでいくことが必要でしょうし、屋根材のように性能がいくら高くても意味がないように、要はメンテナンスサイクルも含めたトータルバランスで家づくりをすることが大切なのだということです。

皆様も是非後悔しない家づくりを実現してください!